故事成語

友達からのリクエストで、今回は故事成語の問題を出す。全て学校の参考書から出そうかなと考えたけれど、折角の機会だし漢検1級の範囲からも出そう(個人的に勉強になるから)。
では、問題(①〜⑩は学校の参考書から)。
次の意味を見て、空欄に当てはまる語を漢字で書きなさい。

⑴人生の栄枯盛衰ははかないということ。
→( ① )炊の夢

(2)好機の到来を逃さず活用すること。
→( ② )に帆を揚げる

(3)どんなに苦しくても決して悪事はしない。
→渇すれども( ③ )の水を飲まず

(4)さっぱりわけがわからない。
→( ④ )につままれる

(5)相手に冷淡な態度を取る。
→( ⑤ )で鼻をくくる

(6)学者が世を避け、研究に没頭すること。
象牙の( ⑥ )にこもる

(7)知ったかぶりをすると失敗すること。
→生( ⑦ )は大怪我のもと
※なま( ⑦ )はおおけがのもと、と読む。

(8)非常に危険な状態に臨むこと。
→( ⑧ )をふむ思い

(9)恩を仇で返されること。
→庇(ひさし)を貸して( ⑨ )を取られる

(10)頼るならしっかりしたものに頼る方がいいこと。
→寄らば( ⑩ )の陰

解答
①一
②得手
③盗泉
④狐
⑤木
⑥塔
⑦兵法(びょうほう)
⑧薄氷
⑨母屋(おもや)
⑩大樹
→「寄らば大樹の陰」を見たときに「寄らば」が順接仮定条件になっていることに気づき、問題を出した。古文で助詞を学んだ後にこういうのに気づくとテンションアゲアゲ↑↑

ここから、漢検1級の範囲。
問.カタカナを漢字に直しなさい。

(1)飽かぬは君のゴジョウ
→主君の命令であれば、どんな無理なことでも嫌だとは思わないということ。

(2)アコギが浦に引く網
→隠し事も度重なると、広く知れ渡ってしまうというたとえ。

(3)リンゲン汗の如し
→出た汗を再び体内に戻すことができないように、君主の言葉は一度口から出たら、取り消したり訂正したりすることはできないということ。

(4) モッコウにして冠す
→ 猿であるのに冠をかぶっている。見かけは立派だが、心が卑しく思慮分別に欠ける人物のたとえ。地位にふさわしくない小人物であることのたとえ。

解答、解説
(1)御諚:貴人の命令、仰せ
(2)阿漕
→阿漕が浦は三重県の海岸
(3)綸言:天子の言葉
類.天子に戯言(ぎげん)無し
(4) 沐猴